【実体験】やってみてわかった、海外ノマドのメリット・デメリットを紹介

【実体験】やってみてわかった、海外ノマドのメリット・デメリットを紹介海外ノマド

海外ノマドといえば場所にも時間にも縛られずに自由に生活しているイメージが強いですが、「実際はどうなのか?」気になる人も多いと思います。

そんな人に向けて今回は実際に海外ノマドをした僕の体験を交えて、海外ノマドのメリット・デメリットを紹介します。

 

そして今回僕がこの記事を書いたのには目的があります(ここ重要)

単純にメリット・デメリットを紹介するだけでなく、よく言われている「時間や場所に縛られずに働ける」は本当か?という部分を検証します。

この記事を書くにあたって様々な参考記事を読みましたが、どれもこれも表面的な部分にしか触れておらず、特にデメリットに関しては本当に薄っぺらいこと書いてありませんでした。

この記事は海外ノマドに興味がある人に向けて、メリットよりもデメリットを深く知ってもらうために書いています。「ここに触れてないのはダメだろ…」というものがいくつかあったので、他の記事では触れられていない重要なことを伝えます。

 

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海外ノマドのメリット

とにかく毎日が刺激的

海外で生活することになるので今までとは全く違うことがバンバン起きます。とにかく全てが新しく新鮮で刺激的です。

僕が初めてノマドした時は電車に乗るだけでワクワクしたし、ドミトリーに泊まるのも初めてで、いろんな人に出会っていろんな話を聞けました。

特にドミトリーにはいろんな国から人が集まっているので話を聞くと本当に面白いです。日本にいたら聞けないような話もたくさん聞けました。

 

毎日新しいことが起こると刺激的で楽しい生活を送れます。国を変えればまた新しいことが起きるのでいろんな体験をしながら生活できるのがいいですね。

 

飽きたら場所を変えられる

海外ノマドはどこでも仕事ができるので、1つの場所に飽きたら別の場所や国へ移動することもできます。

ずっと同じ場所で生活していると「そろそろ移動したいな」と思うこともあります。そういうときにすぐに場所を変えられるのがいいですね。

 

また国によって気候が違うので、自分にとって生活しやすい気候の国を選んで生活できます。東南アジアは1年中ずっと暖かいので寒いのが苦手な人はかなり生活しやすいです。

 

生活費を下げられる

国にもよりますが、東南アジアとかは物価が安いので東京でアパート借りて生活するよりは安いお金でそれなりの生活ができます。

僕が行ったタイ・バンコクは宿泊費が1泊1,000円で、ご飯は全部外食で1食200円前後でした。ちょっと節約すれば1ヶ月5万円で生活することもできますが、QOLが下がるので8万円くらいあるとちょっと贅沢できます。

生活レベルは日本よりも少し高いくらいで日本に住むより安上がりなので、少ないお金でそれなりにいい生活ができるのは海外ノマドならではのメリットですね。

 

海外ノマドのデメリット

この記事で本当に伝えたいのはこれから説明するデメリットの方です。

他の記事を見ると

  • 自己管理が大変
  • 長時間の移動が大変
  • ビザを気にしないといけない
  • ネットの速度が気になる

といったことに触れられていますが、重要なのはここではありません。
海外ノマドは致命的なデメリットがいくつかあるので包み隠さず説明します。現実的な話が多くなりますが重要なことです。

 

時間と場所に縛られないで自由に働く!…ことは難しいです

ここが一番伝えたい部分です。

先ほどメリットの方で「飽きたら場所を変えられる」と説明しましたが、いつでも好きな時間に好きな場所に行けるというわけではありません。

なぜなら仕事にはたいてい「納期」が存在するからです。

 

まず、海外ノマドとして情報発信をしている人はクライアントワークをしていない人がいます。そういう人は自分のブログ収益で生活していたり、有料の教材を販売したりして生活しているので仕事に納期はありません。なので「時間と場所に縛られず自由に生活できます!」と言います。

しかし、クライアントワークをやっているなら必ず納期があります。

納期がきつい場合は時間も場所もほとんど選べません。とにかくWi-Fiが繋がるところを見つけて、そこにこもってひたすら仕事をするだけです。毎日好きな場所に行って好きな時間にのんびり仕事をするほどの余裕はありません。

何が言いたいかというと、おそらくあなたの想像しているほど好きな時間に好きな場所で働くことはできないということです。

 

僕もWeb制作者としてクライアントワークをしている時に海外ノマドをしたことがありますが、納期がギリギリの時は朝から深夜までずっと宿にこもってひたすら仕事をしていました。

宿には旅行客などもいるのでその場で知り合った人と遊びに行ったりパーティーに行ったりします。自分はそんな人たちをよそに仕事を終わらせないといけないわけです。

これ精神的にかなりしんどいですよ。周りはみんな遊んでるのに自分は仕事をしないといけないです。

もっと言えば、一緒に仕事をする仲間もいないので仕事中はずっと一人です。さすがに寂しくなりますよ…。

 

また、労働時間が長い人も時間と場所を自由に選べません。

仕事を終わらせるのが先決なので、やはりWi-Fiが繋がる場所を見つけてそこでひたすら仕事です。

 

ちなみに海外ノマドに憧れてる人ってこういうの想像してませんか?↓

海外ノマドのイメージ

要は「ビーチを見ながらのんびり仕事〜」みたいなキラキラしたアレです。

現実的なことを言うと、ビーチでパソコンなんて使ってたら直射日光と潮風で劣化が超早くなるし、パソコンの隙間に細かいゴミが入ります。椅子もデスクも微妙なので正直仕事をする環境としてはイマイチです。

 

まとめると、クライアントワークがメインの人、中でも労働時間が長い人は海外ノマドをやっても時間と場所に縛られずに働くことは難しいということです。労働時間が短いなら好きな時間に好きな場所で働けると思います。

 

仕事の効率が落ちる

これもかなり重要なことです。

海外では荷物から目を離すといつでも盗まれる危険性があります。容易に席を離れられないので休憩らしい休憩が取れません。

(コワーキングスペースなら比較的安全かもしれませんが)カフェなどで仕事をしている時に席を離れると結構ヤバいです。トイレに行くだけでも盗まれるかもしれません。

極端な言い方をすれば、一度席についたらそこから動けません。

 

日本のオフィスで仕事をすればパソコン開けっぱなしでトイレに行っても、1〜2時間に1回くらい休憩で出歩いても荷物が盗まれる可能性はあまりないですよね。

しかし、海外ノマドが同じことをしようとするとトイレに行きたくなったり休憩したくなったらその度に場所移動することになるのでかなり面倒な上カフェ代などがかさみます。

それが嫌なら同じ場所に数時間座り続けて仕事をするしかないわけですが、人間の集中力はどんなに頑張っても90分くらいしか持たないので、それ以上仕事をしてもなかなか効率は上がりません。同じ体勢をとり続けるのは体にも悪いです。

 

つまり、休憩したくでもできないので仕事の効率がガクッと落ちます。

大した仕事もできないし、集中しないといけない作業もできなくなります。

エンジニアが難しい所のコードを組む場合なんかはあれこれ考えて集中して作業する必要がありますが、これも無理ですね。

休憩したくてもできない、集中もできない、トイレにも気軽に行けない。こんな状況クライアントワークやってる人からしたらマジで致命傷です。正直仕事になりません。

「ちゃんと仕事するなら日本の方がいいな…」ってなると思います。僕はなりました。

 

スキルが上がらない

海外ノマドは持ち運べる荷物の量に上限があるので本を持ち歩くことができません。ビジネス書も読めなければ技術書も読めません。特に技術書は分厚いものが多いので無理ですね。

(一応持ち歩くことはできますがせいぜい1〜2冊程度だし、日本に戻るまでずっと持ち歩かないといけないので本が曲がったり角がヨレたりします。宿のロッカーに入れておけば大丈夫かも)。

 

何か新しい技術や知識を身につける時に一番馴染みのあるのが本だと思いますが、本が一切読めないのはマジの致命傷です。

なぜならスキルアップができないからです。

スキルを売って生活している人は日々勉強している人がたくさんいます。そんな中で一切勉強せずにふらふら生活しているとあっという間に置いていかれます。

 

日本にいれば今まで勉強してきた本をいつでも読み返せるし、何か新しい技術を身に付けたいと思ったらすぐに本を買って読めますが、海外ノマドはそれができません。技術を売ってお金を稼いでいる人が技術を磨けない環境です。

「kindle使えばいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、本を全部kindleにするはさすがに不便じゃないですか?そもそも日本に戻れば今まで勉強してきた本が置いてありますし。

 

海外ノマドは楽しいですが、スキルアップができないのは最大のデメリットですね。

 

ある程度英語ができないと死ぬほどつまらない

ある程度英語ができないと死ぬほどつまらない。これガチです。

国にもよりますが大体英語で会話する国が多いですよね。

会話が全て英語ということは、挨拶、何気ない会話、遊びやパーティーの誘いも全部英語です。そのあたりの最低限の英語が理解できないと日本人に助けてもらえない限りずっと一人になる可能性があります。

最低限のレベルはどれくらいかというと、「中学レベルの英語が理解できる、間違ってもいいから会話できるレベル」だと個人的には思います。間違った英語でも自信を持って話す度胸みたいなものも必要ですね。

 

英語ができなくても海外ノマドはできますが、誰とも話すことなく周りがみんな楽しそうにしているのをよそ目に一人で仕事をすることしかできません。

はっきり言ってクソつまらないです。日本で引きこもりしてたほうがまだマシ。

 

海外ノマドはどんな人が向いている?

労働時間が短い人

労働時間が短い人は好きな時間に好きな場所で働く生活を実現させやすいです。

また、宿で出会った人と一緒に遊ぶ時間も確保しやすいので、「睡眠時間はたっぷりとって昼はカフェで仕事、夜は友達と遊びに行く」といったまさに理想の生活に近づけると思います。労働時間が短ければ短いほどより楽しい生活になります。

もちろんお金は何とかしないといけませんが、東南アジアなどは生活費が安い国も多いのでそこまでたくさんの収入がなくても割と何とかなります。

 

逆に労働時間が長い人はとにかくWi-Fiが繋がる場所を見つけて、そこでひたすら仕事をする生活になるので海外ノマドは向きません。これじゃ何のために海外に来たのかわかりませんね…

 

スキルよりも自由を優先したい人

「スキルはある程度でいいからとにかく自由に生活したい!」という人は海外ノマドはいいと思います。前述の通り海外ノマドをしながら勉強してスキルを磨いたり新しい技術を身につけるのは無理なので。

スキルも磨きつつノマドもしたい人は、1年海外ノマドをやって1年日本でスキルを磨く、また1年は海外ノマドをする…という生活もアリだと思います。その辺は自分が幸せなれる生き方を探してください。

 

海外ノマドのキラキラ発信に要注意

海外ノマドをしている人ってTwitterのフォロワーが1万人くらいいるインフルエンサーが多いのですが、彼らの発信するキラキラした情報はあまり鵜呑みにしないほうがいいです。

彼らの発信内容ってキラキラした部分だけを強調して取り上げて、本記事で紹介したデメリットなどには触れていない場合が多いです。都合のいいことばかり発信しているわけですね。

 

確かに毎日満員電車に揺られて通勤しているような会社員からしたら、海外で放浪しながら仕事している人はキラキラした存在です。

しかし、インフルエンサーに煽られるまま勢いで会社を辞めたりするとその後うまくいかなくなった時に、仕事も失い、お金も失い、色々なものを失って後悔することになります。

実際、インフルエンサーに煽られるまま「自由を手に入れる!」とTwitterで発言し、1年後に息をしている人はほとんどいないので(闇が垣間見えますね…)

 

海外ノマドになるなと言っているわけではありませんが、「インフルエンサーの言う通りに行動すれば海外ノマドになれるんだ!」などと安易な考えで行動すると絶対痛い目に遭います。キラキラ情報は鵜呑みしないように気をつけましょう。

 

最後に:海外ノマドは1回やってみるとおもしろい

海外ノマドのメリット・デメリット、特にデメリットを強調して説明したわけですが、それでも海外ノマドは一度やってみるとおもしろいです。

デメリットもたくさんありますが、海外ノマドをすることでしか得られない経験はたくさんあります。

僕も実際にやってみておもしろい経験を沢山してきました。海外ノマドをやって本当に良かったと思っています。

 

ただ、「ずっと海外ノマドとして生活するのはちょっと…」と思いました。

僕はWeb制作者なので技術を磨いていきたいし、海外ノマドは自由で素晴らしい生き方だけどデメリットの部分を考えたら日本で落ち着いた方がいいかなという考えになりました。

 

以上、海外ノマドのメリット・デメリットでした。

海外ノマドは一度やってみることをぜひおすすめします!純粋に楽しいですからね。

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